THE VANISHING WEST
第二次世界大戦時に製造されたファーストデニムジャケット、通称大戦モデル。
中でも1944-45年に生産されたジャケットをイメージし製作したフリーホイーラーズオリジナルデニムジャケットです。
大戦モデル用に製造した14オンスデニムにはムラ糸をきつめに束ねた太めの糸を使用して濃色のインディゴ染めを施しており、経年変化により長めの縦落ちがみられます。
セルビッチ(赤耳)はフロント裏部分に使用しており、ボタン横にはプリーツが入りボックスステッチを施しています。
使用されているボタンは通常のファーストモデルより1つ少ない4つで、すべて鉄製の月桂樹ワンスター刻印ドーナツボタンを使用しており、表面にクリア塗装を施しておらず愛用するごとに錆という経年変化がみられるでしょう。
左胸のポケットはフラップがなく、パッチポケットの両端は銅リベットで補強されています。
袖のカフス部分のスリットエンドにも銅リベットで補強されている頑丈な構造です。
背中部分はヨーク部分にプリーツが入り動きやすい構造で、針ありのシンチバックが付き身幅を絞り込むことができます。
パッチにはややよれたヌメ革のような牛革レザーパッチを使用、 ピスタブはレーヨン製の片面刺繍で V.WEST のロゴが織り込まれています。
縫製糸にはマスタードイエロー色を使用しており、伸縮性や強度を求める部分など縫製部分で糸の太さを変えています。
糸を作る綿からパーツ、シルエットなど細部にまで大戦モデルのヴィンテージデニムジャケットをオマージュしたこだわりの逸品です。
ゆとりのある身頃と袖周りで着丈は長くなく、ヴィンテージのジージャンらしい少し野暮ったくもあるシルエットです。
同じ素材でジーンズもありセットアップで着用してもいいですね。